私は今日も、
優花と喫茶店に行った。





「昨日、
　後から杏奈も来て、
　朝まで飲んでたのっ。


　翔と蓮さん、
　仲悪いみたいで、

　翔は不機嫌だったけど…

　喧嘩した事は
　お互いに謝ったから、
　すぐ仲直りしたよっ。


　海斗は忙しそうで…

　来ても多分、
　席着けなかったと思うし、
　来なくて正解だったよ。


　そういえば、
　海斗と何話したの？」





優花は、

仕事中から話したくて
仕方なかったらしく……




飲み物を
注文する事さえ忘れて、

喋り続けた。





「それがさ…

　海斗 疲れてたみたいで、
　会話にならなかったの。」





さすがに、

ホテルに居たなんて
言えないから、

適当に返した。





「そうなんだぁ…


　海斗と蓮、
　ホストと客って
　感じじゃないから、

　何かいいよねっ♪」





その優花の言葉には
嫌味はなく、




どちらかと言うと、

冷やかすような、
柔らかい口調だった。





「ホストと客じゃないって…
　どんな感じ？」





本当は優花の言葉に
浮かれてた。




でも、




そんな気持ちを抑えて
冷静に聞いた。




私の気持ちを察したら、

優花の好奇心の
餌食になりそうだから……




気付かれたくないんだ。




それに、

優花を
疑ってる訳じゃないけど……




掲示板サイトの事も
引っ掛かってる。