連休なのに、
私は相変わらず夜行性。




連休初日は、

優花から貰った掲示板に
夢中になって、

無駄に過ごした。




今日は、大晦日だから……




実家にでも帰ろうかな。




携帯電話から、
実家に電話をする。




「もしもし？

　あっ、お母さん？」



母と話すのは、
半年以上振りだ。




同じ東京に居るのに、
正月くらいしか会う事もない。




いや、
同じ東京に居るから、



いつでも会えるから、



後回しにしちゃうのかな…？




「今年は帰って来んの？」




母の声が優しくて、
胸に沁(し)みた。




「うん、

　そのつもりで
　電話したんだっ。」




実家に帰る事を伝えたら、
母は安心した様子で、

手短に電話を切った。




母は多分、

私が水商売をしている事には
気付いてると思う。




でも、

聞いて来ないし、
怒らないのは……




母なりの優しさ？

信じてくれてるから？




それとも……




『現実』を
知りたくないのかな。