ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

10章:ライター (1/9)

10章:ライター





あの日、
君が忘れたライター。




まだ私が持ってる。




ライターの蓋を親指で弾くと、




キンッ…って、

独特な金属音が鳴る。




こんな綺麗な音が鳴るのに、




なぜ、あの日、


私の耳に、


この音は
聞こえなかったのかな?




私の部屋に、
君のライターがある。




それだけで、
不思議な気分になる。




あの雨の日、




君と一緒に居る事で
満足しちゃって、

このライターの事なんて
すっかり忘れてた。




このライターって、

『仕事』で使うよね?




今日、私の店は仕事納め。




歌舞伎町に行くのは、

今年、最後。




だから、

返しに行かなきゃ……






私は今日も、


君に会いに行く。




72 /275

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

【GAME】season.01 ©著者:如月 蓮

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.