6章:大改造！ (16/16)

予想はしていたものの、テーブルに置かれた大量のメイク道具を見ると、Ⅹの部屋はやはりメイクルームの様だ。


部屋の真ん中には、背もたれにたくさんの手が生えた椅子があった。


気味の悪さを感じたものの、Ⅱの部屋から散々非現実な体験をした私達は麻痺してしまったのか、早く王子様に会いたいからなのか、戸惑う事無く椅子へ座った。


椅子に座ると、１番下の手が私のウエストを固定した。


それがスタートの合図となったのか、何本も生えた手は手際よく私の顔へメイクを施した。