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15章:フィナーレ (10/10)






アタシとなお



帰国して、披露宴もやって
ようやく落ち着いてきた。




今日は久しぶりになおと1日中ベッドでのんびり過ごしていた。

キャミに下着姿で。



なお『華さん、キレイ♪』


アタシ『いつまで言ってもらえるかねえ(笑)』


なお『いつまでも言うから〜』




全身鏡に映したアタシの後ろからなおががっちり抱き締めてくる。



幸せ…
等身大のアタシ、みたいな。




アタシ『いつだか、チワワとお茶したの。あの子いろいろ悩んでるみたいね。雅樹の嫁になった今、押し潰されそうになってないか心配』



なお『花っちはね。大丈夫だよ。悩んでるふりだから。すぐ悩んでた事すら忘れちゃうから!!』


アタシ『そんな簡単?』



なお『少なからず、今まで見てきた花っちはね。少し本気で悩めば良いんだよ。』


アタシ『チワワには冷たいのね。』


なお『まあねあの子はちょっと特殊だから』


アタシ『身体目的の話かしら?』


なお『なんで…』



アタシ『病気でもわざとでもなんでもない。欲しいんだもん、仕方ないし。誰かに迷惑かかる訳でもない。少なからず、みんな欲はあるもんよ。それを悩んでるみたいだけどね。』


なお『へぇ…、悩んでるんだ。もう雅樹さんの奥さんだからそれを違う方向にしなきゃ、雅樹さんも潰れ兼ねないね』









おーっと
雅樹が潰れてくれたら
困るんだよねえ。

アタシの母体なんだからさ。





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花 と 華 ©著者:愛希

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