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12章:華 〜6章〜
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兄貴とのコラボが
思いの外大盛況で
起用したモデルが良かったのが半分だろう。
瞬く間にアタシは知名度が上がった。
上がった分なかなかゆっくりする暇がなく、ハチ公と会うのもやむを得ず制限せざるを得なかった。
アタシ『はぁ…。対談ってさ、あんな長い訳?兄貴じゃなかったら、白目向いてる。』
雅樹『今や売れっ子デザイナーなんだからさ。白目向いたらファンがいなくなるぞ
』
アタシ『むかないって。それより君のチワワはどーなった?(笑)』
雅樹『あ…今お前、ダメ予想で聞いてるだろ。』
アタシ『え?そんな事ないよ〜(笑)』
って言いながら縦に首を振るのは難しかった。
雅樹『うまくいったよ』
アタシ『あー
なんだあ、うまくいったのかあ。』
雅樹『目の錯覚か?残念そうに見える。』
アタシ『人の不幸は蜜の味だからねえ。なあんだ
うまくいったのかあ。それは良かったね
』
雅樹『性格悪くなったな』
アタシ『え?昔から変わってないよ(笑)でもじゃあもー、アタシのことはいらないね?』
雅樹『お前には幸せになってほしい。もー、俺の入る隙はとっくになかったんだしな。それよりどーなったんだよ、ハチ公とは。進展したか?』
アタシ『相変わらずよ。プロポーズ…や、いーや。』
雅樹『え?お前がプロポーズしたのか?さすがだな。』
アタシ『なんで、したになるのよ
』
雅樹『ハチ公じゃ出来なそうだから。』
アタシ『あー見えて男らしいのよ?』
雅樹『へぇ〜。ごちそうさまでしたぁ。』
アタシ『お互い落ち着いたら、一緒に住むと思う。』
むしろ今すぐにでも…って感じなんだけどね。
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花 と 華 ©著者:愛希
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