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10章:華 〜5章 想い〜
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アタシ『はぁ〜』
佐知子『幸せ1つ逃げたね』
アタシ『良いの、今が最大に幸せなんだから』
佐知子『そんな顔してないよ?言っとくけど。』
えっ…
まあ、それもそうだよ。
好きな子出来て
うっすらアタシん中では結婚したい相手として考えてて…
だけど妊娠する確率が
奇跡、と言われたら。
ちょっと…
お先真っ暗になるよね。
検査終わるまでは秘密…
佐知子『ねえ
』
アタシ『ん?あー
』
佐知子『ウフフ
指輪、もらっちゃった
』
アタシ『ついに、だね
』
佐知子『いや、まだどーなるかわかんないけど、とりあえず節目、かな。』
アタシ『そっかあ〜ついにかあ。じゃあ今日はお祝いだねえ!!』
佐知子『だからまだわからないって。でも、え?あ〜そお?悪いわねえ♪』
アタシ『一人芝居かよ
』
スパークリングで乾杯した。
アタシもいつか…
それがなおなら想像出来る。
今となっては
雅樹じゃ想像出来ない…。
終電で帰るとオートロック前に人影…
不審だわ…
静かに近づくと
人影は雅樹だった。
アタシ『え…。何してんの?』
雅樹『華…。一先ず入れて』
アタシ『えっ、無理…』
雅樹『お願い…』
お酒の臭い…
珍しい…
とりあえずオートロックを開けた。
アタシ『どーしたの?お酒飲んだ?』
雅樹『いつも飲むよ…』
アタシ『頭上げらんないくらい、いつも飲むっけ!?』
部屋につき、雅樹がしばらくぶりにうちのソファーにドカッと座る。
見慣れた光景
今では懐かしい感じ。
タンクから水を汲み
渡した。
雅樹『ハァ〜。サンキュー』
アタシは黙って
向かいの1人用のソファーに座った。
申し訳ないけど
落ち着かない。
とりあえず
化粧落とすか。
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花 と 華 ©著者:愛希
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