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1章:花 (7/7)





アジアンbeautyは
強い眼差しでオーナーを視界に入れる。
数人で談笑っていう感じ。



軽く手をヒラヒラさせて
オーナーがアタシの元に戻って来た。




オーナー『お待たせ。で?』


アタシ『え?』


オーナー『さっきの質問』


アタシ『あ〜、特になんも考えてなかったから。』




心臓が飛び出そうだ。

普通に立つんじゃ、身長差があり過ぎるからオーナーは軽く背もたれに寄りかかって身長差を縮める。




オーナー『危なっかしいなあ。俺、雅樹』


アタシ『花です…』


オーナー『え!?花!?まじで?字は』


アタシ『草冠に、化ける…flowerです』


オーナー『あー。似合う。中華の華じゃないんだ?』


アタシ『ハイ…。母がお花が好きだから、お花の似合う子になってほしいって。』


オーナー『ぴったりの名前だね。』



縦長のえくぼ?が色っぽい。




話す時は聞こえないから
耳を近づける。

その時たまたま唇が耳に触れたりする。



そのたびにボッと熱くなる。





オーナー『これ、俺の連絡先。いつでも電話して?』


アタシ『あ…はい。』


優姫の元に帰された。




優姫『お帰り〜。どこにいたの。』


アタシ『2階…』


優姫『誰かいた!?』


アタシ『いや別に、誰も。』




朝になり
タクシーに乗った。

ちゃんともらった連絡先を財布に入れて。





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花 と 華 ©著者:愛希

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