1章:花 (2/7)

花はね
お母さんが大好きだったお花に興味もって、お花屋さんで働くのが夢だった。

お父さんの知り合いの夫婦がたまたまお花屋さんをやっていて紹介してもらって、そのお花屋さん≪ﾌﾙｰﾙ≫で働いて２年



最近では慣れてきたから
上手にサボる事も出来ちゃうんだ♪




ほら
ｱﾀｼって見た目がお姫様みたいな、ｱｲﾄﾞﾙみたいな感じだからさ♪

男ｳｹも抜群だし
天職だとおもーう




今付き合ってる彼≪まさる≫だってこの花屋で知り合ったし
合ｺﾝで職業聞かれた時
『夢だったお花屋さんで働いてます』って言えるしね♪




まさるとの出会いはね


彼女のbirthdayにお花をあげたくて、って来たの。
花が一目惚れしちゃってさあ


めいいっぱい愛情込めて接客して、アレンジ作ってあげたんだあ♪
最終兵器は…

上目遣いにちょっとだけ手を触れさせるか触れさせないかって事




たいてい相手が意識してくれて、用事なくても顔を見に来てくれるようになるんだよー

神様はｱﾀｼの味方だわ




まさるがその時付き合ってた彼女はね…

面白みのない女だからって別れたんだって言ってた。



せっかく女に生まれたんだから可愛がられてﾅﾝﾎﾞでしょうよ

面白みがないってのがウケたけど気にしない、気にしない




努力しなくても花は可愛がられるしい




仕事は楽だし
父子家庭だから門限とかあんまきつくないし

世界はｱﾀｼ中心に回ってる感満載なわけ〜♪