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7章:偽の正常期
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そのあと一緒にDVDレンタルに行って、量販店であーだこーだ言いながら日用品の買い物。
なんか、そんな些細なことがすごく楽しかった。
毎日一人で自分の殻に閉じこもるのが当たり前だったから、まともな人間に戻ったような気がした。
きっと、まおちゃんとは何十回も遊んでるけどこういうコースは初めてだったから。
仕事帰りにご飯やカラオケ、そんなのはもう当たり前になっていた。
居酒屋や喫茶店で店や仕事やプライベートの話をする、そんなのももう当たり前だった。
日常生活に携わることを友達とするって行動は私にとってすごく新鮮だった。
ホストにのめり込んで友達を失いずっと一人で過ごしてきた。
そんな殻を破るきっかけになったりなちゃんは家庭があって3回しか外で会えなかった。
そのうちの2回はストレス発散のカラオケで、1回はお店では話せないことを喫茶店で話したとき。
そのせいでたぶん私は人間関係には人一倍敏感になりすぎている。
本当に楽しすぎたこの日がまおちゃんと会う最後の日になってしまった。
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