7章:偽の正常期 (2/5)

最近マイペースに働けている。

ふと、平凡で同じことの繰り返しの毎日に嫌気がさしたりもするけれど…

それでもたまにまおちゃんや凛ちゃんと気のすむまで遊んだときは充実感が得られる。

前までは遊んだあと家に帰ると空虚感が込み合げてきていたけど、それが充実感に変わったことは偉大な成長の証。

そんなにすぐには春名さんへの執着が０にはならないけれど、少しずつ少しずつ正気に戻ってきていると思う。

目と鼻の先の距離で働いているせいで、出勤すれば春名さんとはしょっちゅう道端で会う。

もちろんお互いなんのリアクションもしないけど。

そのせいでなかなか気持ちが０にはならないのかも…。


ある日、ひょんなことから私の家でまおちゃんと語り明かしていたら掲示板に春名さんのネタが次々とカキコミされた。

もちろんお店の女の子からの女関係の暴露話。

あーだこーだ言いながらリアルタイムでチェックする私たち。

その内容があまりにも酷くて、私は少し荒れ始めた。