6章:心の爆発 (2/3)

そんなとき、リオナちゃんが春名さんのお店に移籍した。

こんな形で明確になった二人の関係。

あの日…
リオナちゃんが体験入店に来ていたあの日…
春名さんと一緒にタクシーで帰ったあの日…

その光景がリアルに蘇る。

まだ二人の関係は続いていたんだ…

私は再び人格破壊した。


お酒を飲み続け、一人ダークな世界へと入り込む。

仕事も行かず引きこもり、毎日酔っ払って寝るだけの生活。

相変わらず酔った勢いでの春名さんへの鬼メールは欠かさない。

暴言もはいた。
リオナちゃんの悪口もかきまくった。

掲示板も荒らし続けた。

人への中傷や批判とお酒だけが生活の糧。

そう、私はきっと精神病。


「大丈夫？」

掲示板を見たであろうまおちゃんがメールをくれた。

『大丈夫☆飲んでるけどね（笑）』

見離されたくないから気丈に対応する。

聞いて！って愚痴を言い病んでるアピールをすることがこの世界でどれだけややこしいことか、よくわかっているから。


風俗嬢に精神疾患はつきもの。
こんな私よりも遥かに酷い女の子もたくさんいる。
誰だって自分よりややこしい人間とは付き合いたくないはずだ。