7章:衝突 (3/72)

だけど、それはただ暴走していただけのこと。

結局はりなちゃんの一件を引きずり、本来の自分を見失って依存に走ってしまった。

毎日睡眠薬を飲みながらの3時間睡眠15時間勤務。

それは歯車を狂わせる要因にしかならなかった。

いくら目的や意欲があったとしても、こんな生活じゃ次第に疲れもたまってくるし睡眠不足でイライラする頻度も増える。
あげくのはてには自分が何をしているのかもわからなくなり、思考回路が停止する。
仕事が仕事だからストレスもある。

休みをとらなければ限界はやってくる。

この勤務にしてから13日目の出勤が終わり、いつも通り春名さんに給料をもらう。

「今日も18時？」

『うん』

「大丈夫？疲れてきてない？」

春名さんのその一言。
疲労と睡眠不足が重なっている今じゃなければ気にかけてくれたことが嬉しいはず。
だけど、今の私は笑顔で『大丈夫だよ』なんて言えない。

『疲れてようが、こうでもしなきゃ会えないじゃん。会うためにこうしてるんだよ』

事務所内にはスタッフしかいなかったので、どうせもうみんな知ってるしハッキリと言った。