6章:衝撃 (3/39)

返ってきたメールは、春名さんのケータイにりなちゃんを登録している画面の画像。

某ケータイ会社独特の。

春名さんは、りなちゃんを本名で登録していた。

一瞬で固まる私。

我慢我慢と思いながらも、やっぱり我慢できない。

【りなちゃんだけ本名で登録してるんですね。お店の子に一切特別意識ないんじゃなかった？もうしんどい】

ただの嫉妬。
今までの春名さんの発言の矛盾さに対するイライラ。

すぐさまやけ酒を始めた。

【特別意識ないよ。りなちゃんは俺がバイトの時から交換してたから。まだ女の子と連絡とるのはよくなかったけど、相談のったりしてたからね。一応店の名前はまずいでしょ】

バイトの時からって…
春名さんが社員になったのは９月。
りなちゃんは11月や12月に私に“私は春名さんとアドレス交換してない”って何度も言っていた。

嘘つかれてたんだ。。。

りなちゃんに嘘つかれていた。

一番信用していたりなちゃんからの嘘。

いろんなことが頭の中をグルグル回る。

二人が仲良かったこと。
春名さんにとって、りなちゃんはお店の女の子というハードルを超えているんだね。