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15章:嘘と真実 (4/10)


優「あきな?聞いて。お前に話したい事あるから、亮外したんだ。」


あ「・・・。」



優「俺さ、来月末バースデーなんだ。知ってるだろ?」



正直、この頃の私は、自分の心と身体のバランスを保つのに必死だったし、優のバースデーは頭にあったけど、焦ったりしてなかった。


あ「知ってるよ。でも、私なにも出来ないから。顔見にくるぐらいはするつもり。」



優「何言ってんの?あきなは俺のために頑張るだろ?」



何言ってんの?


私が優の為に頑張る?


どういう意味?



あ「頑張るって、何を頑張るの?」



優の言いたい事は薄々分かってた。



シャンパン卸してほしいんでしょ?



でもね、シャンパンは最初で最後だから、絶対に卸したりしない。



次の瞬間、優から発せられた言葉は、私の範疇を越えてた。




優「あきな、タワーお願い出来る?」




あ「・・・タワーって、シャンパンタワーの事…?」








私の中で、何かが音を立てて崩れた。
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ドクロ〜自分の中の危険信号〜 ©著者:愛輝那

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