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4章:変身
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髪の毛がもっさりしてバサバサな一見オタク風の眼鏡君が生まれ変わる様子を手が空いているスタッフは固唾を飲んで見守っていた。
カラーとカットが滞りなく終わり、仕上げにワックスで髪型をセットして完成だ。
「はい!幸一郎君、お疲れ様♪どうかな?」
幸一郎君は眼鏡をかけると鏡に映る自分を見て硬直した。
「すげ…全然違う」
幸一郎君の無表情を崩す事が出来、思わず勝利の余韻に浸る。
「髪型をちょっと変えるだけで人の印象って変わるからね」
生まれ変わった幸一郎君を見て女性スタッフの目の色が変わったのを感じた。
残念ながら当の本人はその視線に全く気がついていないようだ。
「幸一郎君、はい♪」
会計を済ませ、お釣りをしまう幸一郎君にポケットに忍ばせておいたミルキーを渡した。
「…?」
「終わったあとのミルキー。6年前も渡してたでしょ?」
そう、それは誰が決めたわけでもなく始まったかつての私と幸一郎君の決まり事。
幸一郎君は一瞬、固まるとミルキーを黙って受け取り、再び無表情に戻った。
ヤバい…失敗したかも。
余計な真似はしないほうが良かったかな。
後悔の念に駆られていると押し黙っていた幸一郎君が口を開いた。
「…もう11歳の子供じゃないですよ」
幸一郎君は口をへの字にしていた。
照れていたのだ。
それは紛れもなく6年前によく見せてくれていた照れ隠しの癖だ。
懐かしさを与えようと思っていたのに逆に自分が懐かしい思いをさせられた事が気恥ずかしい。
「ありがとうございます。またお願いします」
幸一郎君は最後にそう言ってはにかむとfeelをあとにした。
その後ろ姿を見送りながら、何だか微笑ましい気持ちを抑えきれずにいた。
幸一郎君の見た目は変わり口数は少なくなったけど、本質は昔と変わってなかったのだと。
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