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1章:退屈 (2/5)

「桜井さん、ご予約の石田様がいらっしゃいました」


アシスタントの露崎が耳打ちをした。


「わかりました」


露崎に担当のお客様のシャンプーとドライを代わってもらい、エントランスに向かう。


「石田さん、こんにちは♪お席にご案内しますね」


土日の美容院は忙しい。


食事もままならない事もある。


それは私の勤める美容院・feelも例外ではない。


それにしても今日の忙しさは異常だ。


石田様を席に案内していると、ふとエントランスに長身の派手な女性が立っているのに気がついた。


冬月美優さん。
feelの常連客で私の初めての担当のお客様だ。


「美優さん、こんにちは。あれ?今日は?」


「アポイントもなしにごめんなさい。近くまで来たものだから。今日は難しいかしら?」


「ごめんなさい!今日はもう予約でいっぱいで…明日ならお受け出来るんですが」


「気にしないで。駄目元で来たのだから。じゃあ明日でお願いするわ」


美優さんは手早く時間を決めると帰っていった。


その後ろ姿を見送ると仕事に戻った。


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禁猟区 ©著者:ゆえ

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