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10章:親子、家族 (3/30)

久しぶりに聞く母の声に萎縮してしまいそうになるが、目の前には草野くんがいる。



草野くんに見つからないように受話音量を下げ、平然を装い会話を始める。



『美香だけど、……元気にしてる?』



少しの沈黙の後に母は母は言う。


『元気だと思う?好き勝手に生活してるあんたに言われたくないわ。』




今は何を言われてもイライラしちゃダメだ。
そう思い話を続ける。



『実はお父さんとお母さんに会わせたい人がいるんだけど、最近は忙しいの?時間がある日があれば、一緒に行きたいんだけど……』



『え?男を連れてくるってこと?あんた、妊娠でもしたわけ?勝手に親元を離れたりするからそーゆー事になるのよ。みっともない!』



母の得意な決めつけが始まった。


『違うよ。そうじゃない。彼がお父さん達にきちんと会って挨拶をしたいって言ってくれてるの』


『へぇ。で?相手の男の職業は?大学はどこを卒業したの?まさかまた部落の人間じゃないでしょうね?』


ムカついて電話を切りたくなる。
すると草野くんが『俺にも話をさせて』と言い出した。


母の質問に適当に答えた後、
『彼が話したいって言ってるから』と言い、草野くんに携帯を渡した。
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毒家族 ©著者:美香

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