7章:自由な生活 (54/54)

翌日から毎日母から電話があった。

内容はもちろん兄の事だ。
母は兄の幼少時代の話を懐かしみ、いかに兄が可愛かったのかを語る。

兄への愛情の強さを知る度に挫けそうになったが、今はいじけている場合ではない。


とことん母の話に付き合い、危険な目に遭わないように兄との会話の仕方などを話し合った。

毎日毎日話した。













だが、全てが無駄になり２度と両親を信頼できなくなる出来事が起きる。