4章:落ち着かない生活 (11/11)

学校で漢字のテストがあった。



確か９８点くらいだったと思う。
嬉しくて嬉しくて、仕事から帰宅した母に見せた。



『ふーん。。他の教科もこのくらい取りなさいね。で、お米はといでくれた？』

ガッカリした私は自室へ戻ろうとした。


『ちょっと！テスト置きっぱなしにしないで部屋に持っていくか捨てるかしなさい！テーブルが散らかるでしょ！』





(なんなの？くそばばぁ…)



無言でテストを手に取りリビングを出ようとした私に母は腹を立てた。


『そうやってすぐムスっとするとこもお父さんにそっくりね。悪い所ばっかり似て。可愛いげがない。』


吐き捨てるような言い方だった。



それ以来、母にテストを見せることはなくなった。