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8章:流星さんの過去
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流「俺も五年前惚れちゃった女がいてね。新人の時指名してくれた子なんだけど」
僕「はい」
流「淳さんに憧れてはいたんだけど、まだ客もほとんどいなくて毎日飲まされまくって、気に入らない先輩から色々やられててね」
僕「流星さんがですか?」
流「うん。先輩って言っても喧嘩したら楽勝に勝てるような相手なんだけどさ、売上ないから何も言えないし従うしかないじゃん?だから無意味に殴られた事とかあったけどとにかく耐えてたんだよ」
僕「はい」
流「そんな毎日が続く中靜夜が入店してさ。経験者とはいえ初日から客呼んでバンバン売上あげやがってさあいつ(笑)完全に俺やる気なくしてね。もうやめよっかなーって思ってウザい先輩とかに従うのやめたんだよ。完全に開き直って淳さんとかにもタメ口きいて(笑)」
僕「やりすぎっすよ(笑)」
流「ただ一応お客さんもいるし、バチバチな感じになると気まずいじゃん?だから軽くおちょくるような感じでそのウザい先輩イジってたんだよ。そしたら何故かその先輩に気に入られ始めてさ」
僕「え?何でっすか?」
流「知らんよ(笑)何か心地いいとか言い始めてさ(笑)」
僕「何ですかそれ(笑)」
流「さあ。ちなみにそのウザい先輩ってのが雅さんね」
僕「え!!マジですか!!」
流「マジだよ(笑)雅さんかなり感じ悪かったんだから(笑)」
僕「全然想像出来ないっす…」
流「まあ今は現役じゃないようなもんだからな」
僕「はあ…」
流「まあそんな感じで雅さんに気に入られたものの、俺はしばらくあの人のこと嫌いでさ(笑)ずっとイジってたんだよ。俺なりに悪意持って。なのに雅さんもっと良くしてくれるようになってさ。あの人本物のMなんじゃないかって疑ったよ(笑)」
僕「それ間違いないですって(笑)」
流「だよな(笑)まあそんな感じで雅さんをイジり始めてから少しずつ楽しくなってってさ。雅さんのお客さんからもスゲー可愛がられるようになってさ。その辺りからヘルプの楽しさとかも実感出来るようになってきたんだよ」
僕「流星さんにもそんな時期があったんですね…」
流「当たり前だろ(笑)その頃から雅さんのお客さんから場内貰えたりするようになってさ。段々とやる気も起きてきたんだけどさ。まだ指名は少なくてさ。靜夜は既にナンバー争いし始めてるし焦ってきた頃に雅さんの当時のエースが友達連れてきてね」
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ホスト…?ホストって何なんですかね?続き ©著者:鶏肉
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