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3章:三夜〜母親の夢〜
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3章:三夜〜母親の夢〜
姉から紹介して貰った仕事を辞め僕はまた幼なじみの家に入り浸る様になった。
また同じ事の繰り返し。
堕落した日々。
パチンコ屋に毎日行っては小銭を稼いで友人の家に帰る。
仕事を辞め1ヶ月程そんな生活が続いたとこで今度は親から仕事の事を言われた。
説教かと思うだろうが今回は予想外の話をされた。
親
「お母さん居酒屋始めようと思うの。どうせ仕事しないなら手伝って貰えないかな。」
とうとう頭おかしくなったなと僕は思った。
家に居酒屋を出す金など無い。
それどころか毎日の食費だけでも目一杯の生活。
しかも僕の母親は料理が
下手だ。
中学、高校の時のお弁当さえも
色合い配置など考えずいつもグチャグチャな不味い弁当だった事は間違い無い。
僕は聞いた。
「借金したんか?」
親は頷き、そしてもう店舗を借りた事、開店予定日などを僕に話した。
こんな事はあまり書きたく無いが僕の母親はたまに
僕の知らない所で金の都合をつけてくる。
正直、貸してくれる人は
母親と体の関係を持ってる人に違い無いと今でも思っている。
僕は居酒屋を始める経緯を聞こうとしたが少し怖くて聞けなかった。
しかしそんな母親も昔は
バスガイドとスナックを
していたらしく接客に関しては自信がある様だった。
僕はあまり気が進まなかったが、以前から居酒屋をやってみたいとの夢は聞いていた。
どうしようも無い母親だが夢だけは反対する事は僕はどうしても出来なかった。
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