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6章:社内恋愛
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「痴漢は何人いた?どんな状況だったの?」
あたしに尋ねる常務の表情が険しいのは痴漢に怒ってるからかしら…。
「たぶん4人かな…。横浜から品川まで囲まれて…。」
「どんなことされたの?」
「お尻を触られた…。」
「ん?それだけ?」
「あそこも…。」
「4人全員に触られたの?」
「わかんない…たぶん前と後ろの人…。」
「触られただけ?」
「んーん、指入れられちゃった。」
「…。」
もっと聞かれてもあたしは答えたのに、常務は黙ってるの。
やっぱり常務は痴漢に対して怒ってるんじゃなく、4人もの痴漢に触られて我慢したあたしに怒ってたのかも…。
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昼の藍と夜の紅 ©著者:あいら
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