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1章:覗かれて (2/10)

隠れてる…ってことは覗かれてる…って思った瞬間、意識しちゃうあたし。

その時はデニムのミニスカートにチューブトップで、そんな露出した格好じゃなかったけど、よくカーテンを開けたまま着替えたり、下着姿のままでいることもあるし、普段は夜遅く帰ってきてすぐ寝ちゃうから気がつかなかったけど、もしかしたらずっと以前から見られてたのかなって。


それから何日か後のこと。

いつもは会社が終わって直接バイト先のお店に行くけど、その日は横浜から直帰になったからお家に着替えに戻ったの。

着替える前にカーテンを閉めた方がいいかなって、何気なく向かいのマンョンのエレベーターホールを見たけど誰もいない。
服を脱ぎ捨てバスルームに行き、シャワーを浴びてお部屋に戻ったあたし、真っ裸のままお化粧して、黒いガーターベルトを身につけ、今日はパンツ穿かないでお店に出ようかしら…なんて考えたりして。

結局ブラもするのやめて着替えを終えてもう一度マンションを見ると、エレベーターホールではなく、階段付近に男の子がいるのに気がついたの。
やっぱりあの男の子みたい。

まさか覗かれてるなんて知らなくて丸出しのおっぱい揺らしながら歩いたりベランダに大きなお尻を向けたりして…。


そして次の土曜日だったかしら。
絵のモデルのバイトして夕方お家に帰ってきた時、またあの男の子が見てるのに気がついたの。

いつからあたしが帰ってくるのを待ってたのか知らないけど、よく飽きずに見てるなって感心しちゃう。っていうか、本当にご苦労さまって感じ。
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昼の藍と夜の紅 ©著者:あいら

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