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9章:ホットココア (7/8)



少しの沈黙の後、蓮は笑って言った。
「大丈夫。また会えるよ」

そして、じゃあね奈々、と残し部屋を出て行った。

残された私はどうしていいか分からず、また煙草に火をつけた。空虚感と脱力感の煙が、部屋に充満する。
会えるわけないじゃない。君が誰なのか、君が何処の何者なのか、君は本当に蓮って名前なのかすら、私には分からないのに。

乱れたシーツのまま、私は目を瞑った。蓮と名乗る男の残り香に顔を埋めて。



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ワンルーム ©著者:立花 優

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