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4章:薄い薄い殻
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コンビニのカゴに、カップラーメン二つとミネラルウォーターと煙草とチョコレートを無造作に入れて、これで何日生きれるだろう、と考える。
特にこれといって、生きていたいという強い意志や希望は無いに等しかったけれど、今すぐビルの上から飛び降りてしまいたい、という願望も無かった。
ぐるっとコンビニ内を一回りして、最後に本棚の下でだらしなく積まれてある、いかにも、な高収入求人雑誌をパラパラめくると、少し興味が湧く。そして迷わずカゴに入れる。
995円でーす、と、適当に言う深夜の若い金髪店員にも今日は苛々しなかった。お釣りを受け取るとレジ横の募金箱に5円玉を放り込む。財布の中に札が一枚も入ってない事も、特に気にはならなかった。
私は既に、自分がどうするべきなのか、何処へ向かおうとしてるのか、答えを見つけていた。
決して卑屈ではなく、楽観的感覚で。
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ワンルーム ©著者:立花 優
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