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4章:ダラダラ堕落
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4章:ダラダラ堕落
コウスケのことは愛していた。私は束縛とかしないけど私という存在に縛られているように感じた。
別れたことを母に伝えたらこう言われた。
「あんたには合わなかったのよ。最近は辛そうだったよ。」
母は全てお見通し。私はコウスケを愛していたが故、頑張ってコウスケに嫌われないようにしていた。
いつかコウスケとカラオケに行った時、彼が唄ったのは米米CLUBの「俺色にそまれ」だった。私は彼の色に染まるようにしていたんだ。
「アンタがアンタのままでいて好きになってくれる人が、本当にアンタ自身を愛してくれる人だと思うよ。」
母には先が見えて娘が傷つくのもわかっていたが、私がどう歩いていくのかをじっと側で見ていたんだ。
うちには必ず猫がいた。猫同士の喧嘩やじゃれているのを見て母は昔から言っていた。
「自分が噛まれて痛いと思えば、相手を噛まなくなるのよ。」
私は気が済むまでしばらくの間、母の胸で泣いた。
「はい、もう終わり!明日またバイトでしょ。寝なさい。」
泣きつかれた私はそのままベッドに入って眠りについた。夢を見たかも覚えていない。
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