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1章:1*泣かないよ (2/43)

「ほらほら、風邪ひいちゃうから」


後ろから手が伸びてきて、窓は閉まってしまった。


「ご飯食べて、ちゃんと着替えてからね」


ママが僕とあーちゃんの頬を撫でながら言う。


冷たかった頬がすぐに暖まった気がした。


あーちゃんと駐車場で小さな雪だるまを作り、僕は小学校へ行った。


白い景色に、ランドセルについた黄色のカバーが映える。


学校でも雪が積もった話題で持ちきりで、授業も中止して雪遊びをするほどだった。


すごくすごく楽しかった。


家に帰ったらママとあーちゃんが驚くくらい大きな雪だるまを作ってやろう、なんてニヤニヤ考えてたくらいに。


「ただいまー」


玄関を開けると、いつもあるはずのママの笑顔がない。
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Mimulus ©著者:虹

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