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10章:風向き (1/9)

10章:風向き



見慣れた街角


いつもの顔ぶれ


何年もここに居る錯覚に陥る



(早いなぁ)


俺は歩き慣れた街中をぶらりしていた



来年からやるもう1店舗を見に行った


途中 パチンコ屋の中の立ち食いそばに入る



お気に入りの店だった

天ぷらそばにおにぎり



:久しぶりだな〜M



後から 低い声が俺の名前を呼ぶ



振り返えると 高校時代の先輩がいた


2才上の 神崎さん事
神(ジンさん)



俺:アレっ 神さん・・久しぶりです



神:何してる 会社員かぁ

昔とは違い 優しい顔が不思議な感じがした



こぎれいな格好 不良の面影はそこにはなかった



昔 3年の神崎と寺本 表番と裏番の2トップ



俺:まあ 会社員だけど もう 2月くらいに辞めようかと



神:そうか おまえには似合わないわ サラリーマンは(笑)


神さんはパチンコで 食ってると言っていたが・・・



不思議な人だった




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-場面- 18〜30才 ©著者:アウトロー

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