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1章:○○刑務所、205房
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「中沢朔(なかざわさく)です。今日からよろしくお願いします」
新入訓練期間が終わり、俺はガタイのいい無表情の刑務官によりこの205房へと連れてこられた。
狭い房には既に3人の受刑者がいる。
部屋の簡単な説明が終わり、刑務官が鍵を閉めて去ったと同時に
毛深い熊みたいな男が俺に話しかけてきた。
「なんか若そうだな、お前いくつだ。」
「…20です。」
「ああ、そんな感じだな。…で、何やった?薬か?盗みか?」
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