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10章:走る足音
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友人の話です。
彼は、自転車通学。
雨の日に、イヤホンを付け、自転車をこいで帰っていました。
イヤホンからは、大音量のハウンドドッグ(古いですね)
音楽以外に、何も聞こえないはずなんです。
でも、何故か、バシャッバシャッと、走る足音が聞こえてきて。
自転車を止めると、足音も止まる。
イヤホンを外して、自転車を走らせても、足音はしない。
いや、音楽に、足音が入っていたわけでもありません。
丁度、彼が走っていた場所。
昔、あるお姫様が自害した場所でした。防空壕も、何故か未だにあります。
そんな公園の、前を走っていた時の話でした。
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恐い話 ©著者:リカ
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