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8章:予知をする兄
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翌朝、夢で見た事、兄に似ている男性の事を、母に言いました。
母は、一瞬動くのをやめ、少し考えると
「あのさ、もしかしたらね、その男の人、アンタのお兄ちゃんかもしれない…アンタが悪さばっかりするから、怒っているのよ。自分は生まれたくても生まれる事が出来なかったのに、せっかく生まれてきたアンタが、悪さばっかりするから…」
勘が鋭い母親って、なんとなく、お腹に居た赤ちゃんの性別わかるみたいで。
一番初めに流産してしまった赤ちゃんが、生まれていれば、丁度20代半ばだった事や、性別。が、当てはまっていたのです。
この話、高校生の頃、霊感がある後輩にしました。
スーツの色や年齢は言わずに。
話が終わった時、彼女が言ったのは
「リカちゃん。その人、紺色のスーツで、20代半ばの男でしょ?」
なんで?と聞いたところ
「だって、リカちゃんが話し始めてから、その人、部屋の隅っこに立ってるもん」
ちなみに、予言された内容は、あまりのパニックにより、忘れてしまいました。
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恐い話 ©著者:リカ
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