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7章:とっておきの話
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7章:とっておきの話
もうひとつ、とっておきの話がある。
風が強い日曜日の夕暮れ時に、父がぼんやり居間で過ごしているときだった。
庭の物置にコツンと何かがぶつかった音がした。
「何だろう?」とそのぶつかった物体を手に取って確かめたところ、それはまだ若い小振りなこうもりだった。
さすがに強風に吹かれ
誤って物置に激突したらしい。
よく見るとまだ生きていて、脳しんとうを起こしいるだけで、可哀想に口をパクパクさせていた。
父は、「おう、これは珍しいな」と居間に持ち帰って看病することに決めた。
テレビの前でこうもりを手のひらに乗せて、逆さにしたり、羽を広げてみたり、じっくり観察しているときだった。
何の気なしにお腹を押したらテレビの画面が切り替わった。
「えっ?何?」
ことの他、驚いた父は、何度かいろんな所を遠慮なしに押していた。
時々画面が切り替わった。
「そんなバカな…」
「はぁ…どうなってるんだ?」
父の声に台所で夕飯の支度をしていた母も姉も集まって来た。
実は私は一部始終を物影から見ていた。
目を白黒させている父が可笑しくて、堪えきれず私は吹き出してしまった。
さすが、筋金入りのバカ父ちゃんである。
私は握りしめていたテレビのリモコンを顔の横で振りかざしながら、「あたしだよ」 と種明かししてあげたのだった。
爆笑である。
「覚えてろよ」と言う父。
「言われなくても覚えてるよ」と私。
後日、本当に仕返しされることになるとは、このときは夢にも思わなかった…。
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