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5章:夢
夢の中の私は小学生だった。多分、5年生だと思う。
遠足で箱根に来ているのだろう。
大涌谷の温泉玉子を買うために、細い坂道を登っていた。所々、硫黄の煙りが渦を巻ながら立ち込めている。あぁ臭いなぁ…
友達は遥か向こうにある石段を、元気に登っているにちがいない。
たくさんの赤や黄色や、青や緑色の鮮やかな色の服を着た小学生の集団が見える。
あっ…早くみんなの所に追いつかなくちゃ!!…
急ぎたいのに上手く歩けない。
私はひとり遅れを取っていて焦っていた。
頭上を小さな金網で出来た籠のロープウェイのゴンドラがゆっくりかすめた。中には真っ黒な温泉玉子が入っているのか、うっすら湯気が立ち上っていた。
売店の裏口に向かってカタコトと音を立てて、滑るように空中を移動していた。
すると、前から二人連れの大人のカップルが歩いて来た。
よく見えないけど、あれ?お母さんかな?と私は目をしばたいた。いつまでもボンヤリしていて
上手く焦点が合わない。
可笑しいなぁ…
近づいてよく見ると、その人はお母さんではなかった。よく似ているけど、確かに別人だ。それに母よりずっと若いし…。
私が多分、驚いた顔をしていたせいなのだろう、その綺麗な女の人も、あれ?何かしら?という表情を浮かべていて、私たちはまじまじと見つめ合いながらすれ違ってしまった。。
すれ違い様、ほんのりいい匂いがした。
男の人は見たことがない人だったけど、暗い表情をしていて、私には目もくれず、うなだれていた。
それはあまりにも、こんな楽しげな行楽地には不釣り合いな表情だった…。
私は思わず、振り返り立ち止まってしまった。
女のひとも、チラリ、チラリとこちらを振り返りながら坂道を下っていってしまった。
私は口ごもりながらも何か言おうとしたけど、言葉が見つからなかった…。
待ってぇ〜…。
聞こえるはずもない、ため息のようなつぶやきだけが取り残された。
私はほとんど泣きそうになっていた。
どうしてかは分からない。
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