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3章:作文
『私の母ちゃん』
私の母ちゃんはバカです。
この間、こんなことがありました。野菜の煮物をしながら 洗濯物を干しに庭に出たら、煮物が吹きこぼれ、
父ちゃんから「おい、バカ、煮物が溢れてるぞ!」
と言われて、あわてて洗濯物を竿ごと放り出して台所へ駆け込みました。
洗濯物は泥だらけです。
「バカだなあ」と言われて、「ごめんね、父ちゃん、カンベンね」とおどける母ちゃんです。
しかし、母ちゃんを叱る、その父ちゃんも実はバカです。
ある朝、あわてて飛び起きて来て
「飯はいらん!」と洋服に着替え、カバンを抱えて玄関から走り去りました。
すると母ちゃんが
「バカだね、父ちゃん。今日は日曜日なのにね。また寝ぼけちゃってさぁ!」
そういうバカ母ちゃんとバカ父ちゃんの間に生まれた私が、利口なはずがありません。
お姉ちゃんもバカです。
家中みんなバカです。
しかし、私は大きくなったら、私のバカ母ちゃんのような女性になって、私のバカ父ちゃんのような人と結婚し、私とお姉ちゃんのようなバカ姉妹を産んで、
家中みんなで「アハハ、アハハ」と明るく笑って暮らしたいと思います。
私の大好きなバカ母ちゃん!
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