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2章:電話
あのときの続きとはいつか…
それは私の結婚式の披露宴で、私が最後に読むスピーチの原稿を考えていたときのことである。
単なるお礼の言葉を並べただけの挨拶であってはならない。
けれども、気の利いた名文など、私に書けるはずもなかった。
そんなときは、困ったときのおじさん頼りで、私は秋生に電話をした。
「もしもし、秋チャン 今ね、スピーチの原稿を考えてたんだけど、全然アイデアが思い浮かばないんだ…
ねぇ、何書けばいいと思う? 」
寝ぼけ声の秋生はしばらくは頭が働かないようだった。
「うん…ほぁぅ」
「そうだな…ふぅむ」
生あくびをしながらも、決してめんどくさい素振りなど微塵も感じさせないこの人は、やっぱり優しい人だと思う。
「昔さ、蛍が小学生のとき書いた作文があったろ」
「あれはみんな感動してたよ」
「えっ…」
「何だっけ?」
「まだ蛍のお父さんが元気だった頃、作文コンクールで表彰されたことがあっただろ」
「あれ良かったよ」
「よく覚えてるね!?」
「うん‥覚えてるよ」
「そうなんだぁ」
「でも私は忘れちゃったよ。なんだっけ?」
「私の母ちゃん、バカ母ちゃんだよ」
「えっ…」
「あーー、思い出したぁ」
「恥ずかしいなぁ」
「あれを引用すれば?」
「どっかいっちゃったよ…」
「それにどうしてみんな泣いてたのか、私は子供だったから、いまいち解らなかったし…」
「みんなが最初、大爆笑してくれたのは、嬉しかったなぁ」
「ねえ…どうしてみんな最後のほうで泣いてたの?」
「うん…それについては、まぁ、長くなるからまたの機会に話すよ…」
話はそれきりになって別な話題になってしまった。
翌日、母に聞いたら、その作文は案の定、大切に保管されていた。
そして、その曰く付きの運命の作文と再会したのだった。
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