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37章:私が良い子になった日
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37章:私が良い子になった日
新しい父母と一緒に暮らし始めた頃、私は実は悪い子供だった。
一人で留守番してたのに、おやつを食べて、
食べたのは私じゃないよと平気で嘘をつく子供だった。
母がポヤンとした間が抜けた感じの人だったから、そっとお財布からお金を抜いて、駄菓子屋で買い食いする子供だった。
一度成功すると、二度目三度目は、もうあんまりドキドキはしなかった。
でも、ある時見つかってしまったのだ。
罰が悪いことに、お財布からお金を抜く瞬間を母に見られてしまったのだ。
万事休す。また私は捨てられるんだろうなと諦めた。
こんな悪い子いらないもんね…。
そう思ったときだった。
私を叱りもせずに、目にいっぱい涙を溜めて、
仏壇の前に座って、ただただ泣く母を私は見た。
どうか、この子がよい子になりますようにと、誰かにお願いしますと泣いていた。
こんな優しい母を私は沢山裏切り、泣かせてしまったのだった。
母は何も悪くないのに謝っていた。
母は何も悪くないのに泣いていた。
私はびっくりして、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、
もうしませんから捨てないでと、泣きじゃくって母に抱きついていた。
初めて養母に心を許して、甘えるように泣いていた。
あの日から、私は素直なよい子になったのだ。
もう絶対、こんな優しい人を悲しませたり出来ない。
もう二度と、大好きな人を裏切らない。
それは、小さな胸に灯った強い決意となった。
あの日から、私たちは親子になったのだった。
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