ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

36章:壊れた母を覚えてる (1/1)

36章:壊れた母を覚えてる

私の記憶の断片には、壊れた実母の姿があった。
いつもは優しい母だったけど、ある時、突然手を付けられないほど、癇癪(かんしゃく)を起こした。

年老いた、か弱いおばあちゃんを殴る蹴るの、おっかない姿をかすかに覚えてる。

また、ある時は、人目もはばからず、大きな声で泣く母を覚えてる。

私は何が何だか分からずに、ただ、ただ、恐怖に戦慄を覚えたのだった。

どったんばったん、もの凄い音がするもんだから、近所の人が集まって来た。

そういう時は、私は一旦誰かの家に避難していた。

私が誰かの胸に抱かれながら、振り向いて見た光景は、

母をなじる誰かの怒りだった。


私の大好きな母がイジメられてる姿をみて、私は胸が張り裂けそうになっていた。

そして、私はいつしかどもる子供になっていた。

ほんの小さな緊張する場面でも、100%どもるのだ。

ある日、実母は突然入院した。

そして、私は今の育ての父母に貰われたのだった。
44 /49

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

セキララ ©著者:吾が肺は2個

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.