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33章:薄暮の風景
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33章:薄暮の風景
マグカップのお茶が私の手のひらを暖めてくれた。
暖かい湯気が私の泣きはらした頬を優しく包み込んでくれた。
3階のバルコニーから手すりにもたれかかって景色を見渡すと、
空は薄い紫色をしてぼんやり曇っていた。春かすみの夕景だ。
遠くにある赤い小さな雲はもうすぐ夕闇に帰って行く。
散りそびれた桜の花がポツンとポツンと灯りのよう。
所々に点在してる、別荘やペンションの窓の灯りの一つ一つに人が暮らしてて…。
そう思うとなんだか、心温まる。
人々が愛おしくなる。
深い木立の中に、ポツンと小さな原っぱがある。
そこで男の子二人がランニングしている。多分、お兄ちゃんと弟。
二人ともぽっちゃりしてる。
きっと、お兄ちゃんに好きな女の子でも出来て、
その子が、痩せてる人が好きとか言うのを小耳に挟んで、
一生懸命痩せようと努力してるように私には見える。
それで弟は、なんとか付き合ってあげてるんだけど、
ちょっと気合いが入り過ぎた兄ちゃんについていけない。そんな感じ。
頑張れ!恋する男の子!
遠いバルコニーから私はそっとエールを送った。ささやかに…。
このペンションを引き払って、自宅へ帰ったら、おそらく二度とあの兄弟を見かけることはないだろう。
そう思いながら…、人と人との縁(えにし)って不思議だなって思ってた…。
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