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15章:愛されるための努力 (1/2)

15章:愛されるための努力

そんなことをつらつら考えながらストレッチに励んだ。

アイスクリームが好きな分、こういう、小まめな運動は欠かせない。

それはやっぱり龍チャンに愛されるための努力だった。

寝る前にも必ずストレッチしている。

だけど最近は会社に行かない分、運動不足を実感していた。

特にウエストのくびれと足全体のラインは最重要チェック項目だ。体重測定と目視点検は毎日の日課と言ってよい。

私は自分に課題を課してスナック菓子は一切食べず、間食も極力避けるよう努力した。

たまたま誘惑に負けてお菓子などを食べてしまったときは、アイス禁止令3日間を出して、それを厳守した。

龍チャンはあれでいて結構おしゃれだし、細身…好きだからな…。

一緒に歩いていて、前からスタイルの良い華奢な女の子が歩いてくると、ちら見してしっかりチェックしていることを私は知っている。

そういうときは軽くカチンと頭に来ると同時に、悔しい気持ちにもなる。


そして、そんなことがあった晩は尚、いっそうの努力に励むことになる。半ば意地だった。いや、意地を通り越して呪縛でさえあった。

そんなときだった。いいアイデアがひらめいたのは。

そうだ!昔住んでたあの家を見に行こう!


いい運動にもなるし、丁度、こしらえたようにお弁当まであるではないか!

まあ、こしらえたんだけどね…。
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セキララ ©著者:吾が肺は2個

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