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12章:恋愛バイブル (1/1)

12章:恋愛バイブル

こんな話も両親から聞いたのではなく、秋生から聞かされたものだ。

私にギターを教えてくれたのも秋生だった。10才のときだった。


たくさん、いろんな曲を聞かされ練習曲として採用された。


そんな古い曲の中で、一際私の心に引っかかった曲がある。

松任谷由実の「魔法のくすり」という曲の歌詞だった。


男はいつも最初の恋人になりたがり

女は誰も最後の愛人でいたいの


というフレーズだ。


私は子供ながらにも、妙に納得出来るものだった。


男の人は口説くまでは豆で情熱的で優しいけれど、いざ自分の女にしてしまえば、釣った魚には餌をやらないタイプが多い。


こっちは継続的にそのサービスぶりを期待していると、とんだ肩透かしに合う羽目になる。


「最初の恋人」になってしまえば、後は手を抜くのではなく、付き合うところまでは、少なからず無理しているらしい。


それで、とりあえず、付き合うようになると、スタンダードモードに戻るらしい。

それまでは、恋の緊急スクランブル状態で、いつでも必要とあらば、恋するドラマの主人公のように、すぐに飛んできて女の子のご機嫌うかがいもするし、洒落た演出もしてくれる。


寝つきの悪い駄々っ子に子守歌を歌うように、こちらの気まぐれなご機嫌ななめにも根気よく付き合ってもくれる。


でもそれらは、みんな
スペシャルサービスお試し期間中なのだそうだ。


一度、秋生に聞いたことがある。

「ねぇ…何故、男の人はすぐ飽きたり、浮気するの?」と…。


並みの男に限った話として、一番ありがちなのはと前置きして話してくれた。
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セキララ ©著者:吾が肺は2個

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