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11章:金曜日はどこへ行った
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11章:金曜日はどこへ行った
「あれ?今日は金曜日じゃ…」
「え?イヤだよ!この子(笑)寝ぼけちゃったのかい?(笑)」
「ははは……」
私は昨日、何してたんだろう…。あれ?
母とふたりで朝食を済ませ、主を亡くしたお弁当とふたりで部屋に戻った。
丸1日の記憶がない。
携帯は充電中のままだった。
電源を入れてメールをチェックしてみたら、龍チャンから、「今日は飲み会だよ」とだけ入っていた。
今頃はぐっすり眠っていることだろう。
お互いに放置魔である。
いや、正確に言うと龍チャンが放置魔だった。
私のは後から訓練されたものだ。
まあ、4年も付き合ってれば、そんなにベタベタしたくてしょうがないという状況も減ってくるというものだ。
うちの姉に言わせると私は好きになったら、夢中になり過ぎ、尽くしまくり安心され過ぎ、いつしか後回しにされ、疲れ果て、自分から息の根を上げるタイプの女らしい。
それであまりにナメられすぎて冷めてゆく。
母曰わく、「200m全力疾走の恋」だと言う。
十代の頃の私は結婚願望が強くて、いわゆる「重い女」だったと思う。
恋に恋する季節が通り過ぎ、現実というものが見えて来たときからやっと、自然に歩くペースで恋愛出来るようになった。
なったと思う。
それはだんだんと男の人の性質とか性分とかを、後から経験上、学んだという部分もあるが、父の友達の秋生の存在が大きい。
父も母も秋生もフォークソング世代である。ニューミュージック全盛期の中で青春を送った世代である。
家の中で絶えず流れていたのは70年代の曲が多かった。
イルカ、かぐや姫、風、南こうせつ。忘れちゃいけない!さだまさし。
グレープ、オフコース、荒井由実、井上陽水、中島みゆき。
洋楽だと、ビートルズ、サイモン&ガーファンクル、カーペンターズ。
ビリージョエル、ホール&オーツ、スティックス、イーグルス。
そんな音楽たちに囲まれて私たちは育てられた。
父が母と結婚しようと決意したきっかけの曲はイルカの、
「君は悲しみの」という曲だという。
1976年の曲だ。
僕は僕のことしか見えなかった…
君が泣いてるなんて知らなかった
このフレーズを聴いて、自分は彼女に甘えてばかりいて、ちっとも男のけじめをつけず、彼女を待たせてばかりいることに気がついたという。
仕掛け人は秋生である。
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セキララ ©著者:吾が肺は2個
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