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9章:夢と現実 (12/12)

色んな疑問が1つずつ解決していく中、私の中でまだ解決していない事があった。


バイトが終わり、アパートへ向かうと休みの真由が温かく迎え入れてくれた。


「真由…話があるんだけど」


此処にずっと居ては、真由に迷惑がかかる。


真剣な私の表情に、真由は緊張した面持ちでソファーにゆっくり腰をおろした。
私は真由の向かい側に正座する。


「真由…お金も貯まってきたし、近いうち不動産で物件見つけたら此処出るね」


真剣な私の表情を見つめ、真由は悲しそうな顔をして私の言葉を否定した。


「えー嫌だ嫌だ嫌だ!」

「でも…」

「当分の間とは言ったけどさ、やっぱずっと居てよーあっ!もしかして狭い?」


部屋をキョロキョロと見渡す。
その行動が可愛くて、私は半分笑いながら答えた。


「ううん、雄太の事で一時的に住ませてもらってただけだからさ、私が居たら真由も好きな時に好きな人呼べないでしょ?」

「好きな人は怜だよ!」

「え?景さんは?」

「景さんはまだやっぱり好きだけど、1番好きなのは怜!そんな事気にしてるなら真由は大丈夫だから!一緒に住もう?」

「本当に…いいの?」


言葉を言い終わらないうちに、真由は何回も強く頷いた。


「真由ー!!ありがとー」

「怜ー」


ふざけ合いながら抱きしめ、笑い合った。


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Glitter− 前編 − ©著者:みるみる

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