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3章:仔犬との再会 (10/10)

その後は少しずつ店が混み始め、色んな卓から卓へと注文を受け、運ぶの繰り返しで、仔犬君達の元へはあまり行かずに済んだ。

いつの間にか仔犬君達も会計を終えて帰った様で、テーブルを拭き、セットして時間は刻々と過ぎて行った。





「お疲れ様でしたー」


今日のバイトは何だか長く感じた。

ぐったりとする私とは対照的に、キラキラと目を輝かせながら真由は先程の仔犬君含めた5人組の話を帰り道の間ずっと話している。
特に、妖艶な黒髪の男の人が気に入った様子だった。


「また来てくれないかなー」


拝む様に、夜空に照らされた満天の星に願いを捧げている様だ。


「いや…いいよ…もう」

「えー!何でよっ!」


言い争う様に、ああでもないこうでもないと笑いながら、真由と十字路の所で別れた。


不思議と今日は、別れてから寂しさが込み上げなかった。
寂しさよりも、何だかんだ言ったけど真由が恋心を抱いた事が何より嬉しくて、応援してあげたいなって事ばかり考えていた。


私は関わりたくはないけどね…。


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Glitter− 前編 − ©著者:みるみる

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