4章:変わっていく関係 (18/18)

弘樹はペットと言いつつも
決して私に経済的に甘えてくることはなさそうだ。


そう言えば精神的にも
甘えられている意識はなかった。


あくまで弘樹は
私に対して丁寧な態度をとっているだけで
べたべた甘えてくることも、
精神的に寄りかかられているイメージもなかった。


働く女にとってこんなに理想的な相手はいるのだろうか？


相手の都合に振り回されることもなく、
自分の都合で振り回してもいい相手。


問答無用で愛してくれると言ってくれる。

この世の中で一番綺麗だと言い続けてくれる。


このままずっと弘樹と一緒にいられるような気がした。