2章:弐｢欲望｣ (8/9)

戮邪が数えていた数がピッタリあっていた。25人の
死体(ゾンビ)が一気に戮邪を囲んだ。


｢…｣


戮邪はナタを右手に静かに持ってゾンビ達を一人一人見つめた。ほとんどが最近死んだ哀れな屍達だった。



｢…｣


ゾンビがいつ襲いかかるかわからない。戮邪とゾンビの間に冷たい風が吹く。

ゾンビは戮邪を、戮邪はゾンビをずっと見つめる…。

と、そこに先ほど戮邪がナタで中身を斬った死体もゾンビ化して戮邪の足下を掴んだ。


｢…｣


戮邪は即行、ナタで両腕を斬り落とした。そして周りのゾンビ達も戮邪を襲いかかってきたので戮邪は身軽に体を交わして次々にゾンビ達を残虐した。