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7章:ヴィアンドゥ[肉料理]
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「英くん…これでよいかね?そちらの美香さんには改めてという事で」
「さすが西原先生です、今夜の当店のディナー代金、確かに頂きました。お車は直ちにまいります。本日はありがとうございました」
英が深々と頭を下げる
「それでは失敬する。健治くん、美香さん、ごゆっくりな…英くん、何やら今夜はやられっぱなしだったが、今度はそうはいかん。また会おうな」
目を細め、笑み浮かべて西原兵衛は去って行った
我に返った様に健治が目の前の時計を見て英に言う
「これ…どうしよう…」
「ですからそれは健治さんのですって、堂々ともらって置けばいいのですよ」
「これ…幾らくらいする時計?」
「健ちゃん…」
美香が(みっともないよ)と言うふうに首を振って見せる
英は笑いながら美香を制するように言った
「乗用車が1台買えるくらいかな」
「ひえーっ!」
健治の悲鳴が再び店に響いた
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アントレ・アントレ ©著者:黒蝶少年
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