2章:恋愛 (5/5)

授業が終わり、待ち合わせ場所へ行くと既に琢磨君は待ち合わせ場所で待っていた。
私の存在に気付くと


「あっ！奈々ちゃん」


と笑顔で迎えてくれた。
軽く会釈し、私達は琢磨君がよく行くというお洒落なバーへ行く事にした。





「いやー突然ごめんね。とりあえず乾杯」

カクテルでまず乾杯をし、適当にセレクトした食べ物を口に運んだ。


「由美から何か聞いてる？」

琢磨君の問いに

「何って…何ですか？」

思わずとぼけた振りをしてしまった。


「あっ！聞いてないか…いや〜自分から言うの恥ずかしいなあ」


平然を装ってはいるけど内心ドキドキが止まらない


「俺奈々ちゃんの事好きなんだよね。一目惚れっていうか…」

「あ…」

「あ〜返事はすぐじゃなくていいんだ！ただこれからもこうやって一緒に飯食ったり、遊んだりしたいんだけど…迷惑？」

「迷惑なんてそんなそんな！嬉しい…です」


恥ずかしくて下を向く私に

「あはは！可愛い！でも俺こそ嬉しいよ！有り難う」


と微笑みかけてくれた琢磨君と、私は数ヶ月後付き合う事となった。