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6章:平成11年中期 (1/1)

6章:平成11年中期

店長として、
19歳デビューした。
店長になると、普通は、
自分名義で、すべて契約する。僕の場合は、またしても異例だった。
前任の店長名義をそっくりそのまま、譲り受けた。
店舗名義、都庁への届け出名義、電話回線名義、振込先口座名義すべてである。
なんか、悪いなぁとは、
感じたが、すぐに開き直り必死に働いた。
なんで、こんなことが
まかり通ったかと言うと、
僕は、顔写真付きの公的身分証明書(免許証・パスポート)を持ってなく保険証しかなかったからである。保険証も親の雇用保険証で、住民票も実家のままだったので、名義を張るのが
不可能だった。
名義を張ると、
都庁からの呼び出しや
当局からの取り調べと、
何かと、面倒が、重なるが僕の場合は、一切無かった。もう実在しない人に
成り済まし営業をしていたので、何かあっても、
店長は、今不在ですって、自分で自演をして、
よくカワしていた。
そんな責任ゼロの状態でも給料は、かなり貰えた。
給料50万+純利の10%
が、毎月入ってきた。

だんだんと、
私生活が派手に、なっていった時期でした。

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あの頃は、天国 ©著者:無関心

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