12章:類とルイ (2/5)

３月１９日を迎えた

0:00を過ぎ17歳の誕生日を迎えたら俺はあいつを殺さなければいけない


「どうやって殺そう」


出会った頃の俺なら真っ先にそう考えたに違いない
その方が何倍も楽だ
１週間等猶予を持たせず、あの時殺していたらどれだけ楽だっただろう



時間が過ぎるのがいつもより早く感じた。
いつも通り16:00に家を出て

「行ってきます」

「行ってらっしゃい」

と変わらぬやり取りをし、あれから６時間が過ぎた。
あと２時間で今日が終わる

あいつの人生も